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私たちは忘れない 復興支援団体ら名古屋で追悼式

 
 東日本大震災から5年の11日、名古屋市栄で犠牲者追悼式が行われ、多くの市民や高校生、大学生らが哀悼の意を表しました。主催は、震災復興に携わるNGOや支援団体による実行委。立場は異にしても犠牲者・被災者への思いは同じだとして、多くの組織が集まりました。

 地震のあった午後2時46分に全員で黙とう。「私たちはあなたたちをけして忘れません。震災を教訓に災害に備えます」などとする宣言文を読み上げ、被災地と被災者に思いをはせました。
 愛知県高校生フェスティバルに取り組んでいる生徒も多数参加。男子高校生(2年)は、中学生のときの野球部の仲間が東北に引越し、津波の犠牲となりました。「5年たったけど涙が出てきた。その子の分まで生きたいと思いました」と唇をかみしめます。高校を卒業したばかりの男性(18)は、単身、被災した宮城を訪れた経験を語りながら「みんなが震災のことを忘れたとしても僕たちは忘れない」とのべました。

 石井弘子実行委員長(東海岩手県人会会長)が主催者を代表してあいさつ。「震災時、私たちはバラバラだった。いま、こうしてたくさんの人がつながっている。人と人のつながりが真価を発揮するのはこれから」と、復興への期待を語りました。
(3月13日 しんぶん赤旗)