新日鉄住金名古屋製鉄所(東海市)の周辺自治体住民らでつくる「きれいな空気の中で暮らせる環境を願う連絡会」は21日、東海市内でアンケート結果報告と総会を開きました。共産党や他会派の議員も参加しました。
同会は、2014年に相次いだ同製鉄所の大黒煙火災と15人の重軽傷者を出したコークス爆発事故を受けて、地域住民らから「このままでいいのか」との声が上がり発足。会員の経験交流を通じて公害被害を掘り起こし、その解決をめざそうと運動してきました。
昨年末から実施した公害・降下ばいじん調査(回答208件)が報告され、健康や環境面で深刻な実態が明らかになりました。
汚れの問題では、「窓やサッシが汚れる」84%、「洗濯物やさおが汚れる」74%、「車が汚れる」71%、などの被害が寄せられました。(複数回答)
健康面では、「子どもの健康が心配」33%、「悪臭がする」26%、「ぜんそく・せき・気管支炎」20%、などで不安を抱えている実態が明らかになりました。
参加者は「劣悪な環境を子の代まで残すことは絶対に許せない」「行政と企業は真剣に住民の声を聞く姿勢を持ってほしい」などの意見を出しました。
総会では、運動の輪を広げ、新日鉄や行政に働きかけていくことなどが確認されました。
(2月26日 しんぶん赤旗)