戦争法廃止の2000万署名の成功をめざす「阿久比(あぐい)町民のつどい」が7日、愛知県阿久比町内で開かれ、元町長、県議、町議、元町議会議長、大学教員など幅広い町民約70人が参加しました。主催は阿久比町民の会。
司会の竹内強町議(共産党)が署名の取り組み状況を説明。「町民の会」の目標5000人超にたいし、7日までに4201人分(全人口15%)の署名が集まったことを報告しました。
元町長の石川桂氏(会共同代表)は、いままで多くの取り組みをしてきたが、これだけ多彩な人が集まったのは初めてではないかとし、「政党・団体・宗教の違いを超えて集いに参加していることは2000万署名を成功させる上で本当に心強い」とあいさつ。署名を集める中で困難もあるが、この運動を通じて「戦争は二度とだめ」「憲法の平和主義を守ろう」という町民の自覚を高め、一歩ずつ確実にすすめていこうと呼びかけました。
集いでは安倍首相が本気で改憲しようとしていることに警戒を促す声もありました。名古屋経済大学の新美治一名誉教授は、安倍首相が改憲を狙う背景に、現行憲法下では私的所有の制限規定や自衛隊員をしばる軍法会議を設けることもできなく、いざ戦争をしようと思っても、その態勢がつくれないからだとのべました。
新美氏は「改憲阻止のため与党に3分の2以上与えてはならない。戦争法廃止させるには野党が結集して過半数の議席が必要になる。2000万署名は、その最大の力になる。阿久比町で目標を超過達成して知多半島全体を励まそう」などと訴えました。
フロア発言も相次ぎました。河合洋介県議(民主)は「この問題では何党も関係ない。安保法は違憲。国民目線とかけ離れている政権は退場してほしい」とのべました。町民の会共同代表の一人、伊藤政司氏は、国民が法律を犯せば罰せられるのに、首相が憲法に反することをしてもおとがめ無しなのはおかしいと話し、会場を沸かせました。
主催者のまとめ発言を拍手で確認しました。「阿久比では目標5000人超まであと少しだが、全国で2000万達成するまで頑張ろう。主役はみなさん一人ひとりです」
(2月10日 しんぶん赤旗)