安保法は憲法違反と反対運動をしてきた愛知県弁護士会(川上明彦会長)は12月6日、名古屋市の弁護士会館に水島朝穂・早稲田大学教授を招き講演会を行いました。安保法の違憲性や廃止へ参院選が第一歩になるとの訴えに150人が耳を傾け、考え合いました。
自衛隊は個別的自衛権の行使のため合憲とされた経過を示し、集団的自衛権が違憲なのとコインの裏と表の関係にあると解説。安倍政権は「へ理屈どころでなく?無理屈?」と批判しました。
安保法が施行されると対テロ戦争の有志連合に組み入れられ、殺し殺される国になると指摘。廃止しかないと強調しました。
強行採決後も元気な反対運動に立憲主義の復元を期待する水島氏は「来年の参院選は私たちの正念場。与党に勝つたたかいを」と訴えました。
参加者からも参院選へどうたたかうかの質問が出されました。水島氏は「安保法を廃止させる候補者を選び、手をつなごう。その先のことは安倍首相がいなくなってからでいい」と答えました。
安倍暴走政治に対抗する裁判闘争については「違憲訴訟など大事ではあるが、具体的事件性がないと難しい」とし、権利侵害として提訴できるか専門家とよく相談するようアドバイスしました。
デモにも参加しているという女子学生(3年)は「成立後あまり報道されないので、過去の話にならないようにしたい。話せばわかる人もいます。じわじわとは伝えられるかな」と話しました。
(12月8日 「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページより)