70年前、広島市に原爆が投下された6日、愛知県内各地で、地域の九条の会や平和団体が呼びかけた「平和の鐘つき」が行われました。
名古屋市中村区の真宗大谷派の西祐寺(さいゆうじ)では年金者組合が追悼するつどいを開催。原爆が投下された8時15分、30人の参加者が平和の鐘つきを行いました。
僧侶の廣瀬努さんが講演をおこない、「先の戦争に協力した反省に立ち、真宗大谷派は再び戦争をしてはならないと不戦宣伝をした。安倍政権が強行しようとする戦争法案は明白に違憲。全国津々浦々で立ち上がれば戦争法案は阻止できる」と訴えました。
日本共産党の藤井ひろき市議は「私は1977年の8月6日生まれ。戦争を体験した祖父から『原爆投下と同じ日に生まれた。核兵器をなくし、平和を大切にするように』と言われて育った。安倍政権の『戦争する国づくり』を止め、核も戦争もない社会に全力をあげる」とあいさつしました。
年金者組合の伊藤謙三支部長は「組合員に被爆者や戦争体験者が多く、10年前からつどいを開いている。今日の参加者の思いはひとつ。核兵器廃絶。戦争反対。そのために戦争法案廃案へ運動を強める」と語りました。
つどいでは同支部の朗読サークルが「広島電鉄・車掌の証言~8月6日広島の朝」など6編の詩を朗読しました。
毎回参加しているという女性(81)は「10年前と比べ安倍首相を含め戦争を知らない世代が増え、最近は『きな臭い動き』が感じられる。戦争体験者として戦争法案反対の運動は義務だと思って、署名や宣伝をしている」と話しました。
(8月7日)