名古屋市の新日本婦人の会緑支部(小池まり子支部長)と名東支部(石倉明美支部長)は10日、名古屋市役所を訪れ、市教育委員会(服部はつ代委員長)に、来年4月から中学校で使用する歴史・公民教科書で「戦争を肯定する教科書」の採択をしないよう申し入れをしました。
申し入れは「教科書は子どもにとって、いちばん身近な知識の元であり、社会常識の知識となるもの。公正な内容の教科書を」「戦争を美化する育鵬社、自由社の教科書を採択しないで」「教育現場の先生の意見も聞いて、よりよい教科書を採択してほしい」と求めています。
参加した緑支部の伊藤育美さんらは「両社の教科書はアジア・太平洋戦争を美化し、国民主権の理念を骨抜きにしている」「侵略の歴史を偽り、アジアの人々との友好に背を向ける教科書はふさわしくない」と訴えました。
応対した教育委員会の職員は「要望の内容を教育委員長に伝える」と答えました。
両支部では会員が班会議などで教科書問題の学習会を重ね、教科書展示会場で各社の教科書を読み、感想文に「戦争肯定教科書ノー」と書く取り組みをしてきました。両支部は「採択が予定される29日の教育委員会に傍聴に行こう」と呼びかけています。
(7月11日)