名古屋市瑞穂区の「みずほ九条の会」は24日、同区内で結成10周年の集いを開き約100人が参加しました。
開会あいさつで高橋美枝子代表世話人は「10年間で500人を超える会員に発展した。一方で安倍政権が戦争法案を国会に提出するなど10年前に比べ憲法9条の危うさが増している。戦争法案反対、憲法9条を守る草の根の運動を広げよう」と訴えました。
小林武・沖縄大学客員教授が「戦争する国づくり許さない~沖縄から憲法九条を見る」と題して講演。沖縄県民の辺野古新基地建設反対の運動を「「オール沖縄。島ぐるみ」のたたかいだと強調。戦争法案について「集団的自衛権の行使で憲法9条は有名無実となり、平和憲法としての世界史的意義を喪失させるもの。軍事的価値が、平和主義、自由主義、民主主義の価値に優越することになり、あからさまな立憲主義のじゅうりんだ」と批判し、「戦争法案を阻止し、基地のない島を実現しよう」と話しました。
父親がシベリヤ抑留を体験した男性(60)は「父から戦争や抑留の悲惨な状況をよく聞かされた。『戦争する国』にしてはいけない」と語りました。
講演に先立ち、アマチュアバンド「ぽこあぽこ」の演奏で「あの日の授業~新しい憲法のはなし」「ピースナイン」を参加者全員で合唱しました。
(5月27日)