「再び戦没者と遺族を作らせない」と活動する平和遺族会は17、18の両日、名古屋市で「第8回東海・関西・西日本のつどい in 名古屋」を行いました。愛知では初めての開催。安倍内閣が「戦争法案」を国会提出するなか、「いまが正念場」と廃案へ決意を新たにする場となりました。
初日の市民公開講座には53人が参加し、DVD「還(かえ)ってきた日章旗、還らぬ父たち」を視聴。制作した青木正雄、山田隆幸の両氏が思いを語りました。
「還ってきた日章旗」とは青木氏の父が戦死したペリリュー島に持っていったものが、一昨年69年ぶりに、米国から戻されたものです。青木氏は「戦争法案反対のデモなどに父と一緒にたたかっているつもりで、旗を持って参加している」。資料を収集した山田氏は「若い人が戦争を自分に引き付けて考えられるようにDVDをつくった」と語りました。
「遺族だからこそ話せることがある。署名持ち、街に出て話しかけている」(岐阜)、「戦地からの手紙などを譲り受け、残す努力が大事」(三重)など、参加者からの発言がありました。
つどいは戦争法案に抗議する安倍首相あての声明と、市民向けの「呼びかけ」を採択。2日目は各県支部の活動交流を行い閉幕しました。
(5月19日)