やっと看護師増員の請願が県議会に届けられる―。愛知県医療介護福祉労働組合連合会(愛知県医労連)は「看護の日」の12日、県議会の共産党控室を訪れ看護師不足の実態を伝えるとともに増員を求めました。わしの恵子、下奥奈歩の両県議が応対しました。一行は要請後、名古屋市内の繁華街で医師・看護師などの大幅増員を訴える宣伝・署名行動を取り組みました。
愛知県の人口あたりの看護師数は全国43番目。同医労連の調査によると人手不足などを理由に76%が「辞めたい」と思ったことがあると回答しています。
参加者からは「毎年請願を出しても届けられなかったが、ようやくかなう」「県には具体的な増員目標がないので、明確にさせてほしい」などの意見が出されました。
要請に同席した全医労豊橋支部の看護師は「緩和病棟の患者さんは、最期を心身ともに安らかに生きる希望が強く、できるだけ期待に添えるよう頑張っていますが、人手が足りません」と訴え。別の若手看護師は「夜勤でナースコールが鳴ると、休憩中の先輩にお願いしたり、今診ている患者さんの看護を一時的に中断せざるを得ないこともあるのがつらい」と語りました。
同医労連の西尾美沙子書記長は「私たちの請願権を取り上げてくれる唯一の政党。ぜひ議会で人員不足の状況を議論してほしい」とのべました。
わしの県議は「みなさんから聞いたことを勉強して、議会で声をあげたい」とこたえました。
(5月14日)