自衛隊基地の町で 平和・くらし訴え
「安倍政権の暴走政治に反対し、平和で暮らしやすい街にします」 ― 。愛知県豊山町に移住して、議席空白克服に挑む、山本りょうすけ町議予定候補(28)の訴えが新鮮です。
病気のため任期途中で町議を辞職した野崎隆子さんの後を引き継いでほしいと立候補の要請を受けたのは昨年秋でした。
最初は、「なぜ若い私なのか。住んだことのない町で何ができるだろうか」と当惑したと言います。
でも野崎八十治元町議らからの熱い訴えに心を動かされました。「豊山町には航空自衛隊小牧基地がある。安倍政権が集団的自衛権を行使すれば小牧基地は出動拠点になる。若い人を戦場に行かせないために、若い日本共産党の議員が必要だ」
山本候補は、いとこに障害をもつ子がいたことから、「障害者が安心して生きられる社会にしたい」と日本福祉大学で学び名古屋市内の障害者施設で働いてきました。
学生時代に、原水爆禁止世界大会の青年・学生バスツアーに参加し、戦争に一貫して反対した党の歴史を知り、「障害者の福祉施策充実には平和でなければならない」と入党。学費値下げ、奨学金充実、障害者や平和運動に取り組みました。
東日本大震災、福島原発事故の被災地ボランティアにも積極的に参加。職場や地域の青年を誘って毎年5月の連休に、福島県へボランティアに行っています。今年1月に青年・学生が福島県から青年3人を招いて開いたシンポジウム・交流会の実行委員長をつとめました。
小牧基地航空祭(3月15日)でブルーインパルス展示飛行が行われたとき、平和団体とともに中止を要請。「自衛隊機の騒音や部品落下などに住民は苦しんでいる。基地の機能強化は許せない。」と住民の不安を強く訴えました。
候補者活動を始めたのは2月から。支持宅を訪ねると「介護や医療など福祉分野に冷たい風が吹いている。福祉現場で働いていた若い人が決意してくれてありがたい」(76歳男性)、「共産党議員は親身に相談に応じてくれる。共産党の議員は絶対必要」(60歳女性)など期待の声が寄せられています。
21日告示(26日投票)の町議選(定数10、2減)は、1人はみだしの少数激戦とみられます。
(4月17日)