大ベテランと27歳が当選
共産党県議選(定数102)では、11人が立候補し、鷲野恵子(名古屋市西区、定数)2)、下奥奈歩(豊橋市区、定数5)の両氏が当選。3期12年続いた党議席空白を克服しました。
鷲野氏は9164票を得て、西区で初の党議席を獲得。名古屋市議6期24年、党市議団長をつとめた大ベテランです。自民与の党元後援会役員や、公明党支持者からも、安倍政権の「戦争国づくり」への批判とともに、「今回は共産党」などの声があちこちから寄せられました。事務所長の奥田栄子さんは「今までにない支部・後援会の頑張りが無かったら勝てなかった」と語りました。
27歳の、下奥氏は候補者初挑戦。前回党候補の得票の約1.5倍、1万4057票を「獲得し16年ぶりに党議席を奪還しました。
当選翌日の13日、豊橋駅前で、下奥氏の演説を聞いた男性は(84)「自分の1票が力になってうれしい。なれ合いの大村県政を変えてほしい」と語りました。
当選まであと一歩だった春日井市区の柳沢けさ美氏は前回票の約1・6倍を獲得し、463票まで迫りました。一宮市区の板倉正文氏は前回票の約1・3倍を獲得し、最下位当選者と1020票差でした。
名古屋市緑区の満仲美由紀氏は前回の党候補の約1・5倍、1万1591票を獲得。北区の須山初美氏は1万260票でした。
名古屋市議選12議席に
名古屋市議選(定数75)は全16区に17人が立候補し、過去最高の12議席を獲得しました。15区で前回より得票、得票率とも増やしました。新議席は共産党12、自民22、民主16、公明12、減税12、維新1。
中区の西山あさみ氏、中村区の藤井ひろき氏の両新人は区初の日本共産党議員。名東区の、さいとう愛子氏、南区の高橋ゆうすけの両新人は8年ぶりの党議席回復、昭和区の新人の柴田たみお、守山区のくれまつ順子、中川区の江上ひろゆきの両元市議は前回失った党議席を回復しました。
西区では、県議に初当選した、わしの恵子氏から青木ともこ氏が議席を引き継ぎ、北区の岡田ゆき子、天白区の田口かずと、緑区の、さはしあこ、港区の山口きよあきの前職は議席を守りました。
各候補が訴えた「戦争立法反対」「名古屋駅周辺のムダな大型開発優先の市政から、安倍政権の悪政から市民の暮らし守る市政への転換」が市民の共感と支持を広げした。
選挙結果を受け、25歳で最年少議員の西山氏は13日朝、中区の金山総合駅前で本村伸子衆院議員とあっさつ。西山氏が「みなさんのご支援で議会に送っていただきました。選挙で掲げたブラック企業規制など公約実現に全力をあげます」と訴えました。通勤者から「共産党すごいね」「西山さん。おめでとう」と祝福の声が寄せられました。