リニア中央新幹線(東京・品川―名古屋)の工事が進む名古屋駅の東口で21日、「JR東海は工事を止めて、まず国民的な議論を」の声が上がりました。訴えたのは「リニアを考える愛知県連絡会」(名古屋市西区、守山区、春日井市で活動する3団体で構成。昨年11月に結成)のメンバーです。
連絡会として初めての宣伝行動。新調したのぼりと横断幕を掲げ、連絡会世話人らが次々にマイクをとり、道行く人にチラシを渡しアピールしました。
西区の会で活動する、わしの恵子氏(日本共産党市議、県議候補)は、小学校区単位の説明会を求める署名を集め、JRに開かせたことを報告。その説明会で、「今でも大型車両が通るのにさらに1日682台もダンプが通ったらどうなる」という質問に、JRは具体的な安全策を示さず納得いく説明をしなかったことを紹介し、工事を強行するJRに抗議の声をあげました。西区の青木ともこ氏(同市議候補)も訴えました。
春日井の会の柳沢けさみ氏(同県議候補)は、春日井市の地下には亜炭鉱跡があり、リニアのトンネルが掘られれば陥没するのではないかという不安に住民はかられていると述べ、「本当にリニアは必要なのか、計画を凍結してみんなで考えましょう」と呼びかけました。
「『夢の超特急』と聞いたけれど」とメンバーに話しかけてきたサラリーマンの男性は30mほど先にあるビルも開削工事で壊されるとの説明にびっくり。10分近く話しこんでいました。チラシを受け取った75歳の男性は「東京へ行くのになぜそんなに急ぐ必要があるのか。新幹線で十分」と話しました。
連絡会は2月14日(土)午前10時から「リニア問題学習・交流会」(金山の日本特殊陶業市民会館)を開催します。
(1月23日)