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愛知県知事選告示 小松候補が出発式

 
「もっと県民のくらし・福祉・平和を大事にしてほしい」。愛知県知事選が告示された15日、名古屋市中区で開かれた「革新県政の会」の小松たみこ候補の出発式には、冷たい雨の降る中、県政を転換させようと350人が集まりました。
 大きな歓声の中、登壇した小松候補は「大型開発・大企業優先ではなく、県民の命、暮らしに寄り添う県政にします」と決意を述べ、医療・福祉、若者、中小企業支援対策などを訴えました。「若者の2人に1人が高い奨学金返済に困っています。無利子の奨学金を大学生まで広げ、借り換えもできるよう支援します」と約束。中小企業の地域での仕事、自然エネルギー事業参入を応援すると述べ、業者の要望を聞く「中小企業課」を設置すると述べました。

現職と一騎打ち

 知事選は、日本共産党が推薦する小松候補と、自民党主導の「オール与党」が推す現職の大村秀章候補との一騎打ちです。
 「革新県政の会」の榑松(くれまつ)佐一代表常任幹事は「軍事費を上げ、暮らし予算を削る冷たいアベノミクスが展開される中の知事選。あったかい県政をつくろう」と強調。大村知事が前回は「第三極」の看板で当選し、今回は除名された自民党にすり寄り、公約も「育児支援」「奨学金の拡充」「木曽川水系導水路見直し」などがなくなったことを紹介。「削られたものは小松候補の重点公約に入っている。“福祉の小松”を押し上げよう」と訴えました。
 本村伸子衆院議員は、愛知県が福祉医療制度を3度改悪しようとしたとき、先頭に立って阻止してきたのが小松候補だと紹介。安倍政権が狙う原発再稼働、労働法制改悪、戦争立法などをあげ、「だんまりを決め込む知事ではなく、平和憲法を守りぬく小松候補の勝利で、安倍暴走政治ノーの意思を示そう。日本共産党は全面的に小松候補当選のため頑張り抜く」と述べました。
 愛知県は財政力指数が全国2位にもかかわらず、県民1人当たりの民生費や教育費は全国最低クラスです。看護師の坂口千鶴代氏は「人手不足の中、妊娠しても通常通り働かされる。現場のことがわかる小松候補なら増員してくれる」と期待を表明。新日本婦人の会の森本奈穂氏は「全国最低レベルの教育費を上げ、先生を増やして」と述べ、愛知宗教者平和の会の石川勇吉氏は、「9条、平和を守る知事実現を」と訴えました。
 生後7カ月の子を抱えながら小松氏の訴えを聞いていた松本詩子さん(37)は「愛知県の税金の使い方が間違っている。子どもや高齢者が安心して暮らせるために使ってほしい」と述べ、高野綾さん(31)も「大企業のためにお金を使うのでなく、将来の愛知を支える子どものために使ってほしい」と話します。
(1月16日)