名古屋市の障害児通園施設の父母、障害者団体でつくる「地域療育センターの早期建設を実現する会」は8日、身近な地域に療育センター建設をアピールする行動を中区栄で取り組み、親と子ども、施設職員ら200人が参加しました。
地域療育センターは、発達への不安や障害のある子どもと家族に、相談や障害治療・リハビリなどをおこなう施設で、市内に5か所(中川、南、西、昭和、千種各区)にあります。
開会あいさつで下平和江会長は「私たちの運動で今年6月に千種区で開設できました。療育センターのある地域、ない地域で『格差』があります。どこに住んでいても、すべての子どもが豊かに発達ができるよう、全区に建設をめざしましょう」と訴えました。
医療センターに子どもを通わせている母親らは、リレートークで「緑区の自宅からバス停まで車で30分。そこから南部療育センター(南区)まで1時間。障害児を抱えての1時間半の移動は大変」「西部療育センターでは常勤の整形外科医が辞め、非常勤の整形外科医が週1回来るだけ。子どもに合った車イスや足の装具の相談ができない。リハビリも療法士が不足して十分にできない。市は責任をもって確保してほしい」と訴えました。
参加者は、発達センターあつたの親とOBでつくる「さんさん ぽかぽかバンド」の演奏と歌で、「どの子にも発達の保障を」と市民にアピールしました。
(2014.11.13)