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公立保育園削減計画の手会を求めて署名スタート集会

 

 「名古屋の保育を守ろう~一言メッセージ&署名スタート集会」が6日夜、名古屋市中区の市女性会館で開かれ、240人の保育士や子ども連れの父母が参加し、「地域の宝。公立保育園をなくさないで」「子どもに悲しい思いをさせないで」と訴えました。保育をよくするネットワークなごやの主催。

 名古屋市は、公立保育園を120園から78園に削減する計画です。河村たかし市長は昨年、2018年度までに廃止・民営化、民間売却する18園を発表。今年3月末には千草台(千種区)、南(南)が廃止されました。

 同ネットは、すべての公立保育園の門前で、計画の撤回、保育充実の署名・宣伝に取り組みます。

 事務局の男性保育士は「昨年の署名は7万人を超えたが2カ園の廃止が強行された。昨年を上回る署名とともに、一言メッセージで民営化反対の生の声を市長に届けよう」と訴えました。

 すでに門前宣伝をした女性保育士は「お母さんから『母子家庭なので入園するところが限られる。公立が減るのは困る』『公立は保育士の入れ替わりが少なくベテランの保育士がいて安心。民営化反対』などの一言メッセージが寄せられた」と話しました。

 保育士になって2年目の女性は「保育園関係者だけでなく、区役所や保健所で働く人たちにも協力してもらっている」と報告しました。
2017年に廃止が計画されている畑田保育園(中川区)の保護者は「民営化して移転するようだが、移転先は園庭が狭く、道路で分断されていて、子どもが安心して遊べない」と訴えました。

 民間保育園の保育士は「名古屋市は公立を基準に民間保育園に人員配置などの補助金を出しているため、全国的に高い保育水準を保っている。民営化促進で補助金削減の心配。よりよい保育めざし、公立と一緒に運動する」と語りました。

 同ネットは9月23日、名古屋市中区の白川公園で大規模な集会を開きます。

                                    (2014.8.8)