「あいち九条の会」は2日、名古屋市中区で学習・交流会を開き、県内の地域、職場、学園の「九条の会」から世話人ら100人以上が参加しました。
県内では地域、職場に300近くの「会」が活動。交流会で、「安倍政権の改憲を阻止し、九条を守る」世論を広げるための取り組みが報告されました。
「日本福祉大学九条の会」の3年生の学生は「福祉の充実は平和でなくては出来ないと思い1年生の時から会の世話人をしている。春と秋の年2回、平和や福祉をテーマにつどいを開いている。今春は伊波洋一・元宜野湾市長を講師に沖縄の基地問題を学んだ。私たちは戦争体験や被爆体験を聞ける最後の世代と言われ、体験を聞く会などを計画している。学生は4年で卒業するので会の継承も大切。今春の総会で1年生2人を世話人に選んだ」と報告しました。
名古屋市の「昭和九条の会」の事務局長は「昭和区には高校・大学が多い。若い人へ『9条守れ』の声を広げるため、つどいやピースパレードの案内ビラを学校門前で配布している。長年の宣伝で繋がった教師や学生にお願いして、つどいに音楽演奏や朗読劇などで出演してもらっている」と話しました。
名古屋市千種区の「上野九条の会」の世話人は「会で戦跡巡りをし、その時の案内者が戦争体験を語った。世話人会で『戦争体験者も高齢化している。記録に残そう』と2年前から戦争体験を語ってもらい録画している。『放送人九条の会』の人たちの協力でDVDを作成した。今後も2枚目、3枚目のDVDを作成していく」。名古屋市緑区の「有松・桶狭間九条の会」の世話人は「区内に8つの会がある。連絡会をつくり共同で学習会や文化のつどいを開いている。今月は映画『標的の村』上映会や『戦争体験を聞く会』を計画している」と報告がありました。
あいち九条の会の加藤洪太郎事務局長は「総意・工夫をこらした取り組みで市町村の『会』倍増をめざそう」と訴えました。
交流会に先立ち、あいち九条の会の代表世話人の小林武・沖縄大学客員教授が「安倍非立憲内閣の『解釈クーデタ』と九条の会運動」と題して講演をおこないました。
(2014.8.7)