愛知県内各地の九条の会が12日、集団的自衛権の行使を容認する「閣議決定」の撤回を求めて集会や宣伝、デモを繰り広げました。
尾張北部地域の六つの九条の会でつくる一宮・尾張北部九条の会連絡会は江南市で発足9周年記念講演会を開き600人が参加しました。
作家の落合恵子さんが「いのちの感受性2014年」と題して講演。落合さんは安倍内閣の原発推進、秘密保護法強行採決、集団的自衛権行使容認の内閣決定を厳しく批判し「これらの問題に共通するのは『命が大切にされているかどうかだ」と述べ「平和憲法を大事にし、若い世代に引き継ごう」と強調しました。講演に先立ち、九条の会の会員100人以上でつくる合唱団が「九条でゆこう」「ふるさとは今もかわらず」を熱唱しました。
津島市では「つしま九条の会」が9周年のつどいを開き市民150人が参加。愛敬(あいきょう)浩二・名古屋大学大学院教授が講演し「憲法九条を守る運動を広げよう」と訴えました。
半田市では「9条を守る会・はんだ」が「憲法9条を壊すな!抗議集会&デモ」を行い、120人の市民が「平和憲法9条を守ろう」「戦争しない国・日本を」と唱和しながら歩きました。
名古屋市熱田区の「熱田九条の会」「革新あつたの会」は共同で金山駅前で署名宣伝をおこないました。青年が「安倍さんはひどい」、女子高校生が「戦争はイヤ」、中年の男性は「憲法九条は絶対に守らないかん。これは日本人の宝だ」と次々と署名しました。(2014年7月17日付)