日本共産党の山下よしき書記局長が11日、名古屋市公会堂の演説会で訴えた愛知県政の部分を紹介します。
去年の都議選、参院選で飛躍させていただいた流れを、いっそう本格的な流れにする、その第一関門が来年のいっせい地方選挙です。県議選では、日本共産党の議席空白を12年ぶりに克服しようじゃありませんか。どうぞご支援よろしくお願いします。(拍手)
共産党の議席が空白となって県議会は今どうなっているのか。ひどいですね。
県議会の一番大事な仕事は県民目線で県政をチェックすることです。しかし、この一番の仕事がまったく機能していません。知事の提案する議案はすべて反対票なしの全会一致で採択されています。
新聞報道によれば、県政与党の民主党県連代表は「県議会は総与党でチェック(機能)が働かないのは問題だ」と自分で認めています(笑い)。県の幹部も「野党のいない議会は異常。行政にも緊張感がない。なれ合いといわれても仕方がない」と認めています。
毎日新聞はこう書きました。「議会、開会前に終わっている」(笑い)。ようするに議会をやらなくても、知事が議案を出せばそれで終わり。結果は見えているということですね。本当に以上な事態になっている。
私、こちらに来て驚きました。チェックする議員がいないどころか、チェックされなければならない議員ばかりじゃありませんか。(笑い、拍手)
政務調査費の不正受給に自民、公明、民主、減税日本の全会派の議員が関わっている。本当にみみっちいことをやっているんですね。架空の会議をでっち上げたり、新幹線の自由席に乗ったのに指定席だったと水増し請求をしたりする。そんなことで結局、裁判所から自民、民主、公明の県議団に合計2860万円の返還を命じる判決が出されたそうですね。
こんな異常な情けない議会をいつまでも続けさせるわけにはいきません(拍手)。日本共産党の議席を取り戻させていただいて、まともなチェックのできる議会にしようではありませんか。よろしくお願いします。(拍手)
もう一つ、県議会には県民の願いを県政に届けるという仕事があります。その大事な制度の一つが請願制度です。いろんな声が請願として県議会に届けられます。例えば、「県の福祉医療制度の継続、拡大を」。あるいは「委町村国保への県の補助の増額を」。どれも切実な県民の願いです。しかも、1人や2人ではありません。それぞれ数万から数十万人の署名と一緒にこの請願が出されたんです。
ところが、愛知県議会ではこれらの請願の紹介をすべての議員が拒否してしましました。ですから、請願としては門前払いされた状態なんです。ひどいじゃありませんか。
県民の目線で県政をチェックすることはしない。県民から出された願いを届けるどころか、邪魔をする、妨害する。いったい何のために県議会は存在するのか。その存在意義さえ問われているのではないでしょうか。(拍手)
この事態を変えるためには日本共産党が大きくなる以外にありません。県民の目線でちゃんと県政をチェックする。県民の願いをまっすぐ県政に届ける。県議会として当たり前の仕事ができるように日本共産党の議席を取り戻させてください。よろしくお願いいたします。(拍手)
加えてもう一つ県政の異常があります。愛知県の財政力は全国第2位だそうですね。けっこう財政は豊かなんです。ところがその豊かな財政が大企業の優遇策、大型開発に注ぎこまれているために、県民1人あたりの福祉や教育の予算が全国最低水準になっていると聞きました。逆立ち政治です。
ちょっと紹介しますと、県民1人あたりの民青費=暮らしの予算は全国42位、老人福祉費は40位、中学校の教育費は46位です。念のために言っておきますけど、全国には47都道府県しかありません(笑い)。上から2番目の豊かな財政力なのに、下から2番目の貧しい教育予算。逆立ちですね。
これを正すには、1人や2人の共産党議員団じゃだめです。この逆立ちを正させるくらいの大きな力をもった県議団をぜひつくらせていただきたい。ご支援よろしくお願いいたします。(拍手)
(2014.7.18)