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国民平和大行進 愛知・桜丘学園 高校生ら歓迎集会

 

 国民平和大行進(東京―広島コース)が愛知県入りした5月31日、豊橋市の学校法人桜丘学園で歓迎集会が開かれました。同学園教職員組合の主催。
 高校生たちの吹奏楽と和太鼓の力強い演奏で、250人の行進参加者を迎えました。

 同学園は1989年に市民と共同で、学校敷地内に広島の「原爆の火」を保存する「平和の塔」を設置し、平和教育にとりくんでいます。塔設置翌年の1990年から毎年、平和行進を迎え歓迎集会を開いています。

 市川善康・桜丘学園教職員組合委員長は「毎年、みなさんを迎えることは、生徒らが平和の大切さを考える、大変意義のある機会になっています。健康に気をつけて行進を続けてください」と歓迎の言葉を述べました。

 学園を代表してあいさつにたった伊藤浩光・桜丘高校校務代表は「集団的自衛権行使容認など平和を脅かす危険な動きがあります。戦争もない、核兵器もない平和な社会を実現するために、今後もさまざまな平和運動に協力していきたいです」と語りました。

 同校生徒会の川本柊太(しゅうた)会長は「平和を学ぶ、平和を大切にする学校の伝統を受け継ぎ、みなさんの行進を応援します」と元気いっぱいにあいさつしました。

 静岡県から「国際青年リレー行進」に参加しているアーサー・タイマングロJrさん(26)=グアム=は「グアムに近いテニアン島からB29爆撃機が出撃して広島、長崎に原爆を落とした悲しい歴史があります。グアムの米軍基地が環境破壊など島民の生活を苦しめています。平和な島にしたいです」と話しました。

 全国通し行進者3人と県内通し行進者24人が紹介され、代表して全国通し行進者の田中薫さんが「こんなに平和教育を大切にしている学校が日本にあるのを初めて知りました。平和教育を教えている教職員、正面から平和を学ぶ生徒に勇気と元気をもらいました。核兵器廃絶と原発ゼロをめざし、広島まで歩き続けます」と決意を述べました。