脱原発をめざすデモ行進「原発ゼロを永遠に!ナゴヤアクション」が25日、名古屋市中区で取り組まれ、市民ら500人が参加しました。参加者らはサウンドカーを先頭に、「3・11」にちなんで用意された3110個の黄色い風船で沿道を埋め尽くし、太鼓やコールを響かせながら繁華街を練り歩きました。
主催は、市内の関西電力東海支社前で金曜行動にとりくむメンバーを中心にした「チーム原発いらんがねNAGOYA」。出発に先立ち、代表の藤原はづきさんは、「福井地裁の大飯原発再稼働差し止め判決で、毎週の行動も盛り上がりを見せている。この勢いで安倍政権の暴走にストップをかけよう」と呼びかけました。
市内の音楽ユニット「マチルダマーチ」が原発反対の思いを込めた曲を披露。ボーカルの山口由貴さんはデモ行進の先頭で「不安のない生活を送ろう。未来も大事だけど、私たちの暮らしも大事」と呼びかけました。
デモ隊から風船を受け取っていた、高校1年の男子生徒は「避難してる人の大変さとかを考えると原発はありえない。将来にはなくしてほしい」と語りました。
参加した山口淳さん(42)は、「原発から250キロ圏内が危険だと判決は認め、金より命が大事と断言したのも大きい。名古屋も大飯原発から入ると認めたわけで、関係なくはないんだよと周りに訴える力になるし、伝えていきたい」と話しました。