憲法施行67周年を記念する市民のつどい(愛知憲法会議主催)が、名古屋市昭和区の市公会堂で開かれ、会場満席の2300人が参加しました。市民のつどいは愛知憲法会議が発足した1965年から毎年開かれ50回目です。
来賓あいさつにたった花井増實(ますみ)愛知県弁護士会会長は、安倍首相の憲法9条解釈変更の動きに触れ、「政府が憲法改正手続きをすることなく、解釈によって集団的自衛権行使を容認することは、立憲主義を破壊するに等しい暴挙。県弁護士会は解釈変更による集団的自衛権の行使容認に断固反対します」と述べました。
つどいでは慶応義塾大学の小熊英二教授、中京大学の大内裕和教授、コミュニティデザイナーの藤原はづきさんが「憲法と日本社会」をテーマにトークをおこないました。
本秀紀・愛知憲法会議事務局長(名古屋大学教授)は閉会あいさつで「首相をはじめ少数の大臣による閣議で、自国が攻撃されていないのに武力行使を認めることは憲法破壊。さまざまな運動と手をつなぎ憲法守る運動を広げよう」と呼びかけました。
ゼミで憲法を学んでいる女子学生(21)は「つどいには卒論の準備のため来ました。憲法9条の賛否は別として、国民の意見を聞かず時の政権が勝手に解釈を変えるのは問題だと思います」と話しました。
父親がビルマで戦死した丸井寿美江(78)は「母は苦労して私たち兄妹を育ててくれました。母の苦労と考えると、絶対に戦争を起こしてはならないと思います」と話しました。