東日本大震災から3年を迎えた11日、名古屋市中区の久屋広場で、犠牲者追悼式が行なわれました。これまで別々に式を行なってきた市民団体やNPOなど14団体が共同で主催したもの。参加した市民が約2万本のキャンドルに火を灯して犠牲者をしのびました。
実行委員長の石井弘子・東海岩手県人会会長が宣言文を読み上げ、「これからも被災地と被災者に心を寄せていきます。東日本大震災を教訓に災害に備えます」と述べました。
参加者は会場に設けられた献花台に花を供え、震災が起きた午後2時46分に黙とうしました。
会場には若者の姿も目立ちました。岩手・陸前高田市の復興支援などにとりくむ学生サークル「東日本大震災復興支援団体+(プラス)ONE」の、作石琴音(さくいしことね)さん(金城学院大学3年)は「仮設住宅に暮らし、本格的な復興はまだ先の状況ですが、みんな前向きで逆に私たちを笑顔にさせてくれる素敵な人たちばかり。南海トラフ大地震に備えて、被災者から学んだことを発信していきたい」。
代表の堤原大貴さん(名城大学2年)は「国の復興予算が被災地以外のことに使われるのはおかしい。復興は地元の要望にそってすすめるべきです。これからも被災地と向き合い、名古屋と東北の人たちの?笑顔の架け橋?になれるよう頑張ります」と語ります。