愛知県平和委員会と安保破棄愛知県実行委員会は21日、航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)を訪れ、同基地の航空祭(22~23日)における全ての軍用機の展示飛行の中止を求める申し入れをおこないました。
周辺住民と日本共産党の柳沢けさみ愛知県議予定候補(春日井市)もとむら伸子参院愛知選挙区予定候補が同席しました。
これまでの航空祭の展示飛行は基地周辺(小牧市、春日井市、豊山町、名古屋市)上空で行われていましたが、今回は瀬戸市、豊田市、みよし市、長久手市、日進市などの上空に地域を拡大して実施されます。
航空祭にむけての訓練が2月上旬から行われています。同基地所属のC130輸送機やUH60ヘリコプターなどによる旋回飛行、編隊飛行、KC767空中給油機の訓練も実施されています。
19日にはみよし市や豊田市上空で訓練が行われ、住民から「自衛隊機が4機編隊で飛行し、大騒音がひどく子どもが怖がっている」と市や小牧基地に苦情が寄せられています。
平和委員会の高橋信理事長らは、周辺住民に対する騒音被害と、人口密集地における大事故を引き起こす危険性を厳しく指摘し、展示飛行の中止を求めました。
応対した小牧基地の担当事務官は、「日進市や長久手市などの人からも電話があった。大変申し訳ない。」と苦情が出ている事を認めました。空中給油機の訓練については「模擬訓練で、燃料を給油しているわけでないので、空中給油訓練とは違う。安全は確保されている」と答弁しました。
参加者は「空中給油の訓練も接近して行うので、事故が起きる可能性は否定できない」
「自衛隊が使用する県営名古屋空港での軍用機の事故は絶えない。事故が発生した場合の被害は地元住民だ」
「住民の憲法で保障された平和的生存権を脅かさないでほしい。事故があってからでは遅い」と強調しました。
申し入れの中で、周辺自治体には連絡してない自治体さえあることが明らかになり、ずさんな計画に対しても抗議。基地の事務官が「周辺住民に空中給油機能を知らせたい」と述べ、自衛隊の広報活動強化のためであることも明らかになりました、