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高速道路コンクリート片落下で党名古屋市議団が調査

 

 名古屋高速1号楠線の高架からコンクリート片が落下した事故について、日本共産党名古屋市議団は13日、高速道路公社からの聞き取りと現地調査を行いました。岡田ゆき子、山口きよあき両市議が参加し、すやま初美県議予定候補(北区)も同行しました。
 
 事故は市内北区の黒川交差点付近で10日に発生しました。交通量の多いところでコンクリート片が一般走行中の救急車の屋根に落下しましたが、屋根にへこみ傷ができた程度でけが人はありませんでした。
 
 この高架の1992年建設、95年に供用開始され、建設から20年以上が経過しています。道路公社によれば「設計時には50~60年持つとされていた」とのことです。しかし、コンクリートの劣化は建設後15~20年の間に劣化が認められることが多いため、公社は年に4回の目視検査を行い、5年に一度、専門業者に委託して近接目視と打診調査、異常があった場合のエコー調査を実施しているといいます。
 
 コンクリート片が落下したのは高架のつなぎ目部分で、遮水板が設置されているために目視点検の対象から外れていました。公社側は「同様の箇所の総点検と、必要な所にはネットを張る落下防止の対処を始めている」と説明。20年以上経過しているつなぎ目部分は、約2000カ所にのぼることも明らかにしました。
 
 岡田市議は「同様の事故は5年間で3回起きており、これまで総点検せずに見落としを放置していた責任は重い。本格的な劣化対策を早急に行うよう、公社に求めていく」と話しています。