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2.11「建国記念の日」を考える集会

 

 「建国記念の日」を考える集会が11日、各地で開かれました。愛知県では、不承認2・11県民のつどいが、名古屋市熱田区の労働会館東館ホールで開かれ、改憲を許さず、現行憲法が生きる社会をめざす集会アピールを採択しました。名古屋歴史科学研究会など7団体の主催。立ち見の人が出る超満員の280人の参加で会場は熱気に包まれました。
 
 主催者あいさつで、名古屋市高等学校教員組合の小島俊樹委員長は「教育やメディアへの政治支配が強まっている。侵略戦争や植民地支配など歴史の事実をきちんと若い世代に伝えなければならない」と述べました。

 石川康宏神戸女学院大学教授が講演し、「安倍首相が暴走を加速する一方で市民レベルでの抵抗や、新しい政治を模索する動きが強まっている。来年4月のいっせい地方選挙が勝負だ。一人でも多くの国民に自民党改憲草案の危険な内容を知らせ、現行憲法を指針にした新しい政治の道を示すことが求められる」と強調しました。
 
 参加者からは、安倍政権の支持率や小選挙区制度などの質問が相次ぎ、石川氏がていねいに答えました。
 
 友人に誘われて参加した女性(28)は「自民党の改憲草案を初めて知りました。ひどすぎます。絶対に通してはダメ。政治のことをもっと勉強したい」と話しました。
 
 つどいは戦前の「紀元節」復活させた「建国記念の日」制定翌年の1967年から毎年2月11日に開かれ、今年で48回目です。