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平和団体が自衛艦入港中止を求めて管理組合・自衛隊に要請

 

 海上自衛隊掃海艇「つのしま」(510?)の名古屋港入港を前に愛知県の平和団体は3日、名古屋港管理組合(管理者・河村たかし名古屋市長)と自衛隊愛知地方本部に、入港中止と平和な名古屋港を求める要請をおこないました。
 
 行動は平和と憲法を守る港区連絡会、県平和委員会、安保破棄県実行委員会。日本共産党の河江明美県常任委員が参加しました。
 
 掃海艇「つのしま」は三重県松阪市沖の伊勢湾で1日から実施している機雷戦訓練(艦船�f隻、航空機2機が参加する大規模訓練)に参加。訓練後の9日に名古屋港に入港します。
 
 名港管理組合では、県平和委員会の矢野創事務局長らが「機雷戦訓練に参加した『つのしま』の入港は、明らかな名古屋港の軍事利用」「名古屋港への軍艦入港は有事の際の軍港化につながる。市民や港湾労働者が不安を募らせている」と入港を拒否するよう求めました。
 
 応対した名港管理組合の担当者は「自衛隊の艦船だけを不平等に扱うことができない」と回答し、「名古屋港湾内での機雷戦訓練に関わる行為や岸壁での武器弾薬の補給はない」と述べました。
 
 自衛隊愛知地方本部では参加者が「伊勢湾で機雷戦を想定しているのか。訓練海域はどこか」「平和な名古屋港で自衛隊の宣伝や自衛官募集の場にするのか」と質問しました。
 
 自衛隊の担当者は訓練については「答える立場にない」の態度に終始しました。募集業務については「艦船の内外ともに行わない」と答えました。