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名古屋市熱田区で若者の就労を支援するとりくみをきく学習会

 

 ひきこもりなど若年無業者の就労を支援するとりくみをきく学習会が16日、名古屋市熱田区で開かれました。「なくそう!子どもの貧困ネットワークあいち」の主催で、なごや若者サポートステーション(北区)の重原惇子・センター長補佐が報告しました。
 
 同センターは、国と名古屋市の委託でNPO法人ICDSが運営。39歳以下の若者を対象に、カウンセリングやステップアップ・プログラム(コミュニケーション訓練、学び直し支援、パソコン講座など)を無料で行なっています。利用者の多くが学校中退者や、就職で挫折した経験のある人たちです。
 
 重原氏は「一番大事なことは、生活のリズムを改善すること。毎日定時(午前10時半)にセンターに通い、他の利用者と関わりあうことで自分に自信がつき、一歩を踏み出す勇気がめばえる。若者の持つ可能性を信じて、一人ひとりに寄り添って支援していきたい」と述べました。
 
 参加者からは「中卒や高校中退などで社会に放り出される若者は毎年2000人近くにのぼる。学び直しの支援はとても大切だ」「派遣切りや、厳しいノルマに耐えられず正社員を辞めた若者が身内にいる。社会全体で働く環境が悪くなっている。みんなが希望をもって働ける世の中に変えていく必要がある」などの意見が出されました。
 
 同ネットワークは深刻化する子どもの貧困問題の解決をめざして一昨年末に設立。この間、連続学習会や「奨学金を考えるシンポジウム」を開いています。