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各地でブラック企業110当番、「告発!ブラック企業 労働相談ホットライン」

 

愛知労働組合総連合は11日、「告発!ブラック企業 労働相談ホットライン」にとりくみ、14件の相談が寄せられました。もっとも多い相談は賃金・残業代未払いで6件ありました。

 西三河地域の製造業の職場を11月に退職した40代の男性は「毎日深夜まで働かされ、休日出勤も常態化。体がもたないので辞めたが、先月の給料がまだ振り込まれていない。毎月の残業代や休日出勤手当も受け取っていない」と訴えました。
 
応対した相談員は「未払い賃金を支払わせるには、会社に請求書を出すことが大事。内容証明郵便で、支払期限など日付もしっかり明記してください。それでも支払われなければ、労働基準監督署に申告します。」とアドバイス。

男性はホッとした様子で、「転職先もなかなか休みがとれないが、何とかそちらにうかがいます」と語りました。

 「このままじゃ、みんな倒れてしまう会社に一矢(いっし)報いてやりたい」。24時間営業の飲食チェーンで働く、40代の女性は、興奮ぎみに語ります。「会社の手抜かりで交替がうまくいかず、残業代も支払われず、退職する人が多い。私も辞めようかと思ったけれど、それでは職場は変わらない。何とかしたい」

 相談員は「会社に怒りをぶつけるだけでは、事態は変わりません。一番いい方法は、労働組合をつくって、事実に基づいて会社と交渉することです」と話しました。 女性は、後日改めて事務所に相談に訪れることになりました。

 愛労連労働相談センターの渥美俊雄相談員は「困ったことがあれば、一人で悩まず労基署や労働組合に相談してほしい。ほとんど知られてないのが実情。学校教育のなかで、労働者の働く権利をきちんと教える必要がある」と語ります。