原爆症認定集団訴訟など被爆者を支援している、あいち被爆者支援ネットは7日、名古屋市内で被爆者を励ますつどいを開き、被爆者や支援者ら50人が参加しました。
主催者あいさつに立った同支援ネット役員の嶺村君代・県原水協事務局長は「ネット結成から9年。毎年、被爆者を励ます集いを開いてきたが、長年にわたり苦労してきた被爆者の平均年齢は79歳。被爆者が生きているうちに核兵器廃絶の道筋をつけたい」と述べました。
国に原爆症認定を求める新たな原爆症認定訴訟(ノーモア・ヒバクシャ愛知訴訟)の原告の高井ツタヱさん、川本信夫さんは「国は私たちの差別や病気の苦しみを受け止め一刻も早く認定してほしい」と訴えました。
参加者はグループに分かれ、食事をしながら被爆体験を聞くなど懇談しました。
被爆体験を聞いた支援者から「相次ぐ国の敗訴にも関わらず、国の認定基準は変わらない。被爆者の立場にたった原爆症認定制度の抜本的な改正が必要」と話しました。