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岡崎九条の会が憲法を守るつどい

 

 愛知県岡崎市のおかざき九条の会は16日、市内で憲法のつどいを開き、会場いっぱいの430人余が参加しました。俳優・絵本作家の米倉斉加年(まさかね)さんが講演しました。
 
 米倉さんは「弟は戦時中、栄養失調で一歳の誕生日を迎えることなく亡くなった。戦場にいかなくても、戦争の犠牲になった人がたくさんいる。それが戦争だ。戦争をしないと決めた9条を、絶対に守らなければならない」と語り、憲法前文をかみしめるように朗読しました。
 
 同会事務局長の荒川和美弁護士は、2306人が亡くなった三河地震(1945年1月13日)に触れ、「戦前の軍機保護法で国民にはまったく知らされなかった。国民の命と安全が脅かされる事態になっても、助けることができなかった。秘密保護法はこれとまったく同じ。なんとしても阻止しなければならない。安倍政権の暴走をやめさせるためにいっそう運動を広げていきたい」と述べました。
 
 会場参加者からは「戦争を知っている世代が、声をあげ、がんばらなければならないと思う」などの発言がありました。
 
 会は2005年に、学者や弁護士、宗教者、表具内装組合連合会会長、学校法人理事長など広範な人たちが呼びかけて発足。年に一回、著名人を講師に大規模なつどいを開催するとともに、情勢学習会を開くなど、草の根から平和憲法を守る世論を広げています。