憲法公布67周年の3日、名古屋市公会堂(昭和区)で、あいち九条の会主催の県民のつどいが開かれ、会場いっぱいの1600人が参加しました。姜尚中(カン・サンジュン)聖学院大学教授が講演しました。
天野鎮雄代表世話人(俳優)が開会あいさつし「憲法を変えることは先の戦争で犠牲になった人たちの思いを踏みにじるものです。今が九条の会の正念場です」と述べました。
姜氏は、安倍政権による集団的自衛権の行使容認の動きは、かつて日本から植民地支配を受けた韓国や中国の人々に大きな脅威を与えていると指摘。「憲法の理念を活かして、6者協議(北朝鮮、韓国、日本、中国、米国、ロシア)を前にすすめてこそ、東アジア地域の?冷戦?を終わらせることができます。そのためには市民レベルでの協議も必要です。憲法には、より平和で安全な世界をつくるビジョンが示されているということ、若い世代に伝えていきましょう」と語りました。
若い司法修習生や大学院生らが舞台にあがり、「6者協議をすすめるために、若者ができることはありますか」などと質問。姜さんは一つひとつ丁寧に答えました。
加藤洪太郎事務局長(弁護士)は「地域や職場の周りの人たちに九条の大切さを語り広げ、憲法を守り抜きましょう」と呼びかけました。