豊かな高齢社会をめざす第15回あいち高齢者大会(同実行委員会主催)が2日、名古屋市公会堂(昭和区)で開かれ、会場超満員の530人がつどいました。
全体会で主催者あいさつにたった伊藤良孝実行委員長(年金者組合県本部委員長)は「10月分から年金が1%下げられるのに、物価は上がり、消費税も上げられる。高齢者は怒り心頭です。安倍首相のやりたい放題を黙ってみているわけにはいきません。消費税増税中止と年金改善を求める署名を大きく広げ、高齢者の意思を示しましょう」と訴えました。
森英樹・名古屋大学名誉教授が講演し、ユーモアを交えながら、自民党改憲草案の問題点をわかりやすく説明。「憲法の根幹は、人々の命とくらしを大事にすることにあります。ここに攻め込もうとしている安倍内閣に対し、いまこそ、軍事費を削って福祉の充実をめざす運動を起こすときです。第一次安倍内閣の改憲の企てを押し返した、高齢者を先頭とする市民の力で、今回も堂々と迎え打ち、『倍返し』で勝利しましょう」と呼びかけました。
参加者は▽住民生活優先の震災復興、高齢・障害者を守る災害対策▽原発事故の収束と補償、自然エネルギーへの転換▽消費税増税反対、医療・介護・国保の改悪反対▽年金連続引き下げと受給開始年齢の引き上げ反対、最低保障年金制度確立▽名古屋市敬老パスの存続▽憲法改悪をゆるさず、集団的自衛権行使反対―を呼びかける大会決議を採択しました。
全体会後、参加者は「社会保障と税の一体改革と、介護の現場」「加齢による眼の病気と予防」などをテーマにした学習会や囲碁交流会など8分科会で学習・交流しました。