愛知県農民連や労働組合などでつくる、日本の食料・農業・健康を考える愛知の会(あいち食農健)は23日夕、金山総合駅前でTPP(環太平洋連携協定)交渉参加撤回を求める宣伝行動をおこないました。
参加した人たちは「国民にも国会にも秘密にして、アメリカいいなりに『年内妥結』しようなんて、とんでもない。日本の食や医療を脅かし、雇用の悪化を招くTPPからの即時撤退を」と呼びかけながらビラを配布しました。
マイクを握った榑松(くれまつ)佐一・愛知県労働組合総連合議長らは昨年の総選挙で自民党が公約で「ウソつかない、TPP断固反対、ぶれない自民党」と訴え勝利し、参院選でも多くの自民党候補が「TPP反対」と訴えて当選したことを批判し「8割を超える地方議会が『反対決議』をあげている。世論も公約も裏切った。TPP交渉から直ちに撤退を」と訴えました。
ビラを受け取った男性は「参加の賛否はともかく、交渉内容を公表しないのは問題だと思う。秘密で交渉して、決まった結果を国民に押し付けるは止めてほしい」と話しました。買い物帰りの女性は「マスコミ報道では食品検査を緩くするとのこと。検査を緩くすると以前起こった米国産牛肉のBSEや中国製のギョウザ問題などの再発が心配」と不安そうに言いました。(8月25日)