今年3月に東京電力福島第一原発を今年3月に視察した笠井亮日本共産党衆院議員の報告学習会が25日、名古屋市熱田区で開かれました。原発問題愛知県連絡センターが「フクシマの今」と題して企画したもの。会場満席の150人余が熱心に聞き入りました。
大野宙光(ひろみつ)専門委員は主催者あいさつで「現場の実態をしっかりつかみ、原発ゼロの運動を大きく広げましょう」と述べました。
笠井氏は放射能汚染水が外部に大量に流出する危機的状況にあるなど。「事故は収束するどころか現在進行形だ」と述べ、事故処理を東電まかせにしている安倍政権を批判。「『収束宣言』を撤回して、除染と賠償を徹底的に行うべきだ。原発と人類は共存できない。再稼働も海外輸出も許してはならない。参院選で原発ゼロへの国民の意思を示し、再生可能エネルギーへの政治転換を実現しよう」と呼びかけました。
今月上旬に福島県南相馬市や浪江町を訪れた榑松(くれまつ)佐一愛労連議長も報告し、「避難指示が解除されても現地に人影はまばら。生活するためには上下水道や病院などインフラを早急に復旧させる必要がある」と語りました。
愛知県一宮市で避難生活をおくっている、福島県いわき市出身の女性が特別発言し、「来年3月で県外避難者への家賃補助が打ち切られてしまう。就職のあてもないのに、どうやって生活すればいいのか」と不安を訴えました。
日本共産党の、もとむら伸子参院選挙区予定候補があいさつし、原発即時ゼロ実現への決意を語りました。
参加した大平宣子さんは「すべての原発を一刻も早くなくす必要があります。現場の実態を周りの人たちに知らせたい」と語りました。(5月30日)