名古屋市の敬老パス制度を守ろうと、年金者組合千種支部は3月31日、さくらまつりでにぎわう名古屋市千種区の仲田公園で署名宣伝を行いました。10人が参加しました。
同制度は、65歳以上の市民が所得に応じて一定の負担(年間1000円、3000円、5000円の3段階)で、地下鉄や市バスなどに乗車できる制度。現在30万人が利用しています。
名古屋市が2011年10月に実施した「事業仕分け」で「見直し」と判定され、昨年末から市の社会福祉審議会が論議をはじめ今年秋までの結論を出すとしています。
あいち年金者組合役員の中村亘さんらが「敬老パスは高齢者の引きこもりを減らし、外出が増え健康増進になる」「廃止、負担増でなく、JRや名鉄でも利用できるように充実すべきだ」と訴えました。
花見客らが足を止めて次々と署名しました。敬老パスを使って会場に来たと言う70代の女性は「バザーで廉価な掘り出し物を探すのが楽しみで毎年来ている。少ない年金暮らしなのでパスが廃止されたり高くなったりしたら困る」と話しました。(4月4日)