おいしくて、からだにいい憲法
「こどもの本9条の会あいち」は2日、名古屋市内で結成1周年のつどいを開き、80人が参加しました。こどもに平和や憲法の大切さを絵本を通じて広めている、保育士や医師、平和団体の人たちで昨年3月3日に結成しました。
開会あいさつで、小児科医師の山本節子代表は「安倍自公政権が発足し、改憲の動きが強まっている。安倍首相は国会で原発再稼働、自衛隊増強を表明した。今こそ、必死になって『憲法守れ』の草の根の運動を広げよう」と訴えました。
アメリカ出身の詩人、アーサー・ビナードさんが「おいしくて、からだにいい憲法~アーサーの絵本食堂へいらっしゃい!」と題して講演しました。
ビナードさんは「今は卒業式シーズン。各地で歌われる『蛍の光』の詞は『蛍の光、窓の雪』と節電、究極の自然エネルギーを称賛している。原発さよならと『蛍の光』で送りだそう」とユーモアたっぷりに話をしました。ビナードさんは、自らが作製した絵本を朗読しながら、憲法、核兵器、TPP(環太平洋連携協定)問題など「人任せでなく正しい情報を自ら探し、自らの意思で行動することが大切」と強調しました。
休憩をとらず2時間半のおよぶ熱弁に会場から大きな拍手が起こりました。参加した女性(63)から「ビナードさんが『被爆者は原子爆弾と言わずピカドンと言う。ピカドンという語には地上にいて被爆にあった人の視点がある」の話に感動した。原発事故の被害者の視点で考えれば、安倍首相の原発再稼働発言は絶対に許せない」と感想が寄せられました。(3月5日)