「賃金や下請け単価引き上げで景気回復を」。11日の第34回「トヨタ総行動」(愛知県豊田市)は早朝からトヨタ自動車本社前など6カ所での宣伝、ビラ配布、決起集会、デモ行進など多彩なとりくみが行なわれました。日本共産党の、もとむら伸子参院選挙区予定候補も参加。参加者からは大企業の社会的責任を求める声が聞かれました。
運輸会社で働く宮部行哲さん(48)は「燃料代の高騰を口実に賃下げが強行されました。給料はこのかん下がりっぱなしです。私たちにも生活があります。利益はそれなりに上がっているのだから、ある程度は社員に還元してほしい」。岡崎民主商工会の兼松勝英事務局長は「取引先の大企業から一方的に仕事を打ち切られ、廃業に追い込まれるケースが後をたちません。トヨタは大儲けしても地元は衰退する一方です。大企業は地域経済に責任を果たすべきです」と話します。
派遣社員の藤井将俊さん(31)は「派遣先の職場では偽装請負などの違法がまかり通っています。派遣元に改善を求めていますが、力関係で派遣先にはモノが言えない状況です。大企業は自分さえよければいいという姿勢を改めるべきです。頑張って働いている人たちが報われる社会に変えていきたい」と語りました。(2月14日)