愛知県の「2013年反核平和新春のつどい」が13日、中区で開催され、60人が参加しました。主催は、原水爆禁止愛知県協議会、安保破棄・諸要求貫徹愛知県実行委員会、非核の政府を求める愛知の会、愛知県平和委員会の4団体です。
「つどい」の第1部では、三重短期大学の三宅裕一郎准教授が「憲法と青年~若者の『政治的無関心?』の間隙を突く改憲動向」と題して記念講演しました。
三宅准教授は、最近の若者の憲法や政治に関する調査結果、昨年末におこなわれた総選挙での各党の憲法に対する政策を紹介。政権に復帰した自民党の「日本国憲法改正草案」について、「軍隊」の正当化、基本的人権に対する制限、災害便乗による緊急事態条項設定などを盛り込んだ内容を厳しく批判し、「憲法が世界各国で出来たのは国の為政者・権力者から国民の人権や権利を守るためだ。日本憲法を守るべきは国や権力者だと声をあげ運動を広げよう」と強調しました。
参加者から「日本国憲法は三権分立を掲げているが、裁判所は政治的な問題では『政治的配慮が必要』と違憲判決を出さない。三権分立は形骸化している」などの質問や意見が出されました。三宅准教授は「裁判所の憲法判断は少ないが、最近は少しずつだが変化してきている。名古屋での自衛隊イラク派遣の違憲判決は画期的」と答えました。
懇談会では「安倍自公政権の改憲を許さないため参院選が正念場」、「核兵器廃絶めざし今年の3・1ビキニの取り組みを強める」などの意見が交わされました。(1月17日)