愛知県社会保障推進協議会(愛知社保協)と名古屋市の国保と高齢者医療をよくする市民の会は10月16日、縁日でにぎわう笠寺観音(名古屋市南区)参道前で、名古屋市の国民健康保険料の引き下げ、減免制度充実を求める請願署名に取り組みました。愛知県の福祉医療制度の存続・拡充を求める署名の呼びかけもしました。
名古屋市の国保料は毎年のように引き上げられ2005年度に15政令市中13番目だったのが昨年度は3番目の高さになっています。来年度から算定方式が変更になり、扶養控除や障害者控除が適用されなくなり、多くの世帯で大幅値上がりになります。
愛知社保協の小松民子事務局長らが次々とマイクを持ち、「今でも高い国保料が払えず保険証を取り上げられた世帯が4000件以上ある。これ以上の値上げは許せない。国保料引き下げの署名に協力を」と訴えました。
訴えを聞いた参詣客が足を止め次々に署名しました。一人暮らしという南区の女性(71)は「年金が減額されたうえの消費税もあげられよとしている。そのうえ国保料が値上げになれば生活ができなくなる」と話しました。港区の男性(67)は「河村たかし市長が実施した住民税減税の恩恵はわずか。保険料を大幅アップするくらいなら減税を止めるべきだ」と語りました。(10月19日)