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原水爆禁止世界大会 青年・学生が報告会(愛知)

運動広げ、核・原発なくそう

 

 愛知県の2012年原水爆禁止世界大会・青年学生ツアー実行委員会は8月19日、名古屋市東区で報告会を開き、22人の青年学生が参加しました。青年らは世界大会に参加者の感想や報告を出し合い、核兵器廃絶、原発ゼロめざし運動を広げようと話し合いました。

 今年の世界大会には愛知県から234人が参加。そのうち半数が青年学生でした。
 世界大会について嶺村君代・愛知県原水協事務局長は「大会で核兵器禁止条約の交渉開始を一刻も早く求める決意を新たにした。2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会に向け署名など核廃絶の世論を広げよう」と世界大会の意義や今後の運動について報告しました。

 世界大会に初めて参加した女性(25)は「平和記念資料館を訪れ、原爆の悲惨な状況を知り衝撃を受けた。震災地ボランティアに参加して見た地震や原発事故の被害を思い起こした。核も原発もなくしたい」。動く分科会で山口県の米海兵隊・岩国基地に行った女子学生(21)は「懇談した基地周辺に住む人が『騒音がひどくて大変。そのうえ事故が多発しているオスプレイが来て怖い』と話していた。沖縄も含め基地のない日本をめざし運動をしたい」と話しました。

 介護職員の男性(23)は「フランス代表のニナ・アイゼンハートさんが『ヨーロッパでは青年の4人に1人が失業している中、社会保障費を削って核兵器に資金をつぎ込んでいる。核兵器を廃絶し、その資金を青年の雇用や経済危機打開に使うべきだ』と発言したことに共感した。日本でも自衛隊の装備費などを削って社会保障の充実をはかるべきだ」と語りました。

 男子学生(20)は「核兵器廃絶めざし、学園で原爆パネル展や被爆体験を聞く会を計画している」と言いました。
 仕事の関係で世界大会に参加できなかった青年(22)は「参加者の話を聞いて、来年は友人を多く誘って長崎に行きたい」と感想を述べました。

 報告会後、核廃絶、原発ゼロめざし、毎月の宣伝計画や原爆パネル展開催、ツイッター・フェイスブックを活用した取り組みを相談しました。(8月21日)