あいち女性九条の会は6月2日、名古屋市内で「秘密保全法について学ぶつどい」を開き65人が参加しました。
開会あいさつで同会共同代表の野間美喜子弁護士が「秘密保全法によって、憲法9条と強く関わる国民の知る権利、プライバシー権はどうなるのか学ぼう」と述べました。
秘密保全法に反対する愛知の会共同代表の中谷雄二弁護士が「秘密保全法が狙うもの」と題して講演。中谷氏は、秘密保全法は「秘密の範囲を国の安全、外交、公共の安全および秩序の維持としていて、政府の都合で重要な情報が隠されてしまう。マスコミなどの正当な取材行為も秘密保持義務が課せられるなど知る権利を侵害し、市民の自由が抑圧される」と指摘。「政府は今国会の提出は断念したが次期国会に提出するといっていて、民主主義を守るため反対の運動を広げよう」と訴えました。
参加者から「秘密保全法はマスコミであまり報道されないので国民は危険性を知らない」などの質問が出され、中谷氏は「愛知では4月に報道・出版関係者、弁護士などで『反対する会』を結成した。マスコミ関係を含め、問題点や危険性を広く国民に知らせ、反対の運動を強める必要がある」と答えました。(6月8日)