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保育園脇 ビル計画「お日様奪わないで」 署名1万人超す

 

 名古屋市北区の、めいほく保育園(私立)の父母や保育士らは、東側に4階建て有料老人ホームの建設計画が浮上したことから、「こどもたちのおひさまを守ることを求める」署名運動にとりくんでいます。これまでに署名は1万人分を超え、河村たかし市長に提出する予定です。
同保育園は、30年以上も地域の父母を支え、生後8週から就学前まで、現在120人の子どもが通っています。

 同園が建設計画を知ったのは昨年12月。土地コンサルティング会社の社員が突然訪れ、「東側駐車場の土地を購入した浜松市在住の人が、収益目的のため4階建の有料老人ホームの建設を計画している」と話しました。

 計画どおりに建設されれば、午前中は園舎、園庭、屋上の野外遊技場に太陽がほとんど当たらなくなってしまいます。湿度の高い夏場はカビ・細菌の繁殖が心配されます。父母が送迎に使う駐車場、駐輪場もなくなり、子どもの登園が危ぶまれます。

 名古屋市では、中高層建築物に関する条例(2000年施行)で、「教育施設等への日影において配慮し事前協議をする」と定めています。
 しかし、同園がコンサルティング会社と話し合いをした際、会社は「名古屋市の条例は知らない。日照権は建築基準法をクリアーすればよいと思っている。土地を購入したオーナーの意向を尊重し計画をすすめる」と回答しています。

 父母や保育士は2月末に「おひさまを守る会」を結成。名古屋市に「条例の運用を強化し、施主や設計・施行業者へ建設計画・設計変更の指導をおこなう」などを求めて署名運動を始めました。
 3日昼の署名行動には、父母や保育士ら60人が参加しました。次々とマイクを持ち、「隣に大きな建物が立ったら保育園は真っ暗になります」「日の光は子どもの成長にかかせないもの。子どもから太陽を奪わないで」「業者は条例を順守し協議に応じて」と訴え、署名をよびかけました。 子ども連れの母親などが次々と署名をしていきました。(6月8日)