南海トラフ(海溝)の巨大地震が危惧されるなか、日本共産党の西田とし子衆院愛知4区予定候補と、もとむら伸子参院選挙区予定候補は5月11日、名古屋コンテナターミナル港施設2カ所を視察し、津浪や地盤沈下などの震災対策について聞き取りを行いました。名古屋港管理組合職員が案内し、八田ひろ子元参院議員、山口清明・同港管理組合議会議員(名古屋市議)同行しました。
1カ所目は鍋田ふ頭コンテナターミナル(弥富市)です。総面積2500万平方?で、常時約250人が働いています。
管理運営する「名古屋ユナイテッドコンテナターミナル」(本社・港区)の北地幸二取締役(所長)は「管理棟のほかに200人収容できる避難施設を建設中で、夏までには完成する予定です。国土交通省のガイドラインにしたがって想定津波3?の3倍の高さを確保するとともに、3?の地盤沈下も考慮して、地上13?となる設計です。全体で500人近く収容できるので、近隣のゴルフ場の客も避難できます」と語りました。
2か所目は、飛島ふ頭南側コンテナターミナル(飛島村)。「飛島コンテナ埠頭」(本社・飛島村)の福原篤総務グループ次長が応対。荷役作業が「自働化」されているため常時働いている人は60人ほどで、管理棟に避難する計画だと説明しました。
山口氏はこの間、名古屋港管理組合議会で、繰り返し、港湾労働者の避難誘導計画の立案と具体化を求めてきました。視察後、山口氏は「避難施設が確保されたことは一歩前進です。コンテナトレーラー運転手の避難誘導が今後の課題です。緊急時に対応できるよう、避難訓練を繰り返し行なう必要があります」と語りました。
ふ頭にはコンテナが山積みになっていました。コンテナは固定されていません。巨大津波が襲ってきたらどうなるのか。西田予定候補は「津波によるコンテナ流出対策を求めていきたい」と述べました。
党愛知4区委員会は27日午後2時、「大震災・津波対策を考えるシンポジウム」(名古屋港ポートビル)を開催します。西田予定候補は両社と同港管理組合に参加案内しました。(5月13日)