愛知県平和委員会青年・学生部は憲法記念日の5月3日、名古屋駅近くのデパート前で「若者100人アンケート」を実施しました。「9条は変えるべきでない」「原発をやめて自然エネルギー重視」の回答が過半数を超えました。
1993年から毎年おこなっているもので、メンバー14人が通行する若者一人ひとりに声をかけ、2時間で106人から回答を得ました。
回答者は10代が最も多く77人、次いで20代が21人。平均年齢は18歳で、学生が76人です。
「9条は変えるべきか」の質問には「変えるべきでない」と回答した人が最も多く40人。「どちらかといえば変えるべきでない」の19人と合わせると59人となり過半数が9条の改悪反対を表明しました。「変えるべきだ」「どちらかといえば変えるべきだ」は合計13人でした。「わからない」34人でした。
「変えるべきでない」理由については、「武力で何でも解決できるとは思わない」「9条は日本が世界に誇れるもの」など。
アンケートに応えた女子高校生(17)は「学校の授業以外で憲法を聞いたり話したりすることはない。でも憲法9条があるから日本は平和だと思う」と「9条は変えるべきでない」に丸印をしました。
「憲法は変えるべきか」では、改憲反対が22人、改憲賛成が28人でした。
「原子力発電所は必要だと思うか」には、「不必要」「どちらかといえば不必要」が計46人で、「必要」「どちらかといえば必要」の計40人を上回りました。
「これからの日本のエネルギー施策はどうしたらいいか」の質問には、「原発をやめて自然エネルギー重視」が55人と最多。次いで「原発と火力、水力などの自然エネルギーの併用」が39人で、原発重視は6人でした。
男子大学生(20)は「同級生にも福島県出身者がいる。原発は事故が起こるとヤバイ。なくして水力とか風力発電にするのがいい」と話しました。
アンケートに取り組んだ平和委員会青年・学生部の小田前恵子さん(30)は「福島原発事故から1年がたっても収束しないことから、昨年より自然エネルギーへの転換を望む声が増えた。9条擁護も例年通り過半数を超えた。これらの若者の声を今後の運動に生かしたい」と語りました。(5月8日)