原爆症認定申請を却下された愛知県内の被爆者3人が、国に却下処分の取り消しを求めた新しい原爆症認定訴訟の第2回口頭弁論が3月22日、名古屋地方裁判所(増田稔裁判長)でありました。
森敏夫さん(87)、山田初枝さん(79)、高井ツタヱさん(75)の弁護団事務局長の樽井直樹弁護士が意見陳述をおこないました。樽井弁護士は、原爆症認定集団訴訟の連続敗訴で国は認定基準を緩和したのに国は新しい認定基準になっても認定に消極的な態度を変えていないと批判。「司法判断と行政判断のかい離がはなはだしい。認定行政を被爆者救済の立場に転換することを求める」と述べました。
口頭弁論に先立ち名古屋市北区の川本信夫さん(80)が新たに提訴しました。川本さんは広島の爆心地から2・3??で被爆。心筋梗塞を患い狭心症に苦しんでいます。
支援集会で川本さんは「川遊びをしている時に被爆した。身体の広範囲に熱傷を負い1年近く入浴が出来なかった。自分の病気が原爆によって発生したと国は認めてほしい」と訴えました。川本さんの原告代理人の加藤悠史弁護士は「川本さんの裁判は単独ではなく森さんらと合同審理するよう裁判所に求めている」と話しています。(3月24日)