ニュース

職員削減撤回へスト 名古屋市のパート保育士

子どもを犠牲にするな

 

 名古屋市が来年4月から市立保育園のパート職員を大幅に削減しようとしている問題で、全日本建設交運一般労働組合愛知県本部保育パート支部の代表8人が3月16日、提案の撤回を求めて時限ストライキを行いました。

 名古屋市立保育園には、早朝や夕方、障害児対応など多様な勤務内容で1284人のパート職員が働き、保育の質の向上に大きく貢献しています。ところが市は昨年11月末、「2012年4月から職員体制を見直す」として、パート職員の雇い止めや勤務時間削減を一方的に提示。対象となる職員は平日の夕方勤務職員など300人にのぼります。

 当日市役所本庁前(中区)で行われた昼休み抗議集会で、尾崎よしみ書記長は「パート職員は怒りと不安でいっぱいです。長年勤めてきた職員を簡単に使い捨てにし、保育の質の低下をもたらす市の方針は許せません」と訴えました。

 勤続19年のベテラン保育士は「突然、勤務時間が半分になり、収入も半減すると言われショックです。弱い者いじめをしないでください」と述べました。
愛労連の榑松(くれまつ)佐一議長は「一方的な労働条件の引き下げはまったく不当です」と語りました。
 日本共産党の岡田ゆき子市議も参加者を激励しました。

 同労組はこの間、保育園前での宣伝や、河村市長に対する「一言メッセージ」運動にとりくみ、300人を超す保護者から「現状でも保育士の体制が十分ではない。絶対減らさないで」「削るべき予算は他にあるはず。子どもを犠牲にしないで」などの声が寄せられています。

 奥村淳子委員長は「職員が減ることで、園児のケガや災害時の避難に困難が生じる恐れがあります。市が方針を見直すまでがんばります」と語りました。(3月17日)