憲法が暮らしに生きる街づくりをめざす集会が3月4日、名古屋市熱田区で開かれ200人余の市民が参加しました。名古屋市職員労働組合などが主催したもので、作家の落合恵子さんが講演しました。
「さようなら原発1000万人アクション」の呼びかけ人でもある落合さんは、「原発事故による放射能汚染にさらされている今の日本の現実に対し、私たちはどう向かい合うべきなのか、一人ひとりが問われています。運動を大きく広げて、人々が放射能汚染におびえることのない、安心して暮らせる日本にしたい」と熱く語りました。
主催者あいさつした見崎徳弘共同代表は「住民が安心して暮らせる市政をつくるためにはどうしたらいいのか一緒に考え、ともに一歩を踏み出すきっかけにしたい」と述べました。
終了後、参加者は「被災地での経験を生かした安全・安心な街づくり」「地域経済の活性化」などをテーマにした5つの分科会に分かれて交流しました。
原発の分科会では、 憲法学者の長峯信彦さん(愛知大学教授)は、「原発事故によって、生存権や居住選択権など、憲法で保障された国民の権利が深刻な危機にさらされている」と述べ、原発依存のエネルギー政策からの脱却を訴えました。
岐阜県郡上市の吉田さんは、同市石徹白(いとしろ)地域ですすめている、農業用水を利用した小水力発電事業について報告。
演出家の川村ミチルさんは、原発をなくそうと演劇青年たちが、立ち上がっている姿を紹介し、「未来に向けて、楽しく明るくアクションして行きたい」と語りました。(3月9日)