日本共産党の河江明美衆院東海比例予定候補と、もとむら伸子参院愛知選挙区予定候補は1月19日、愛知県設楽町を訪れ、羽谷米三(はがいよねみ)設楽町森林組合代表理事組合長と、林業問題をテーマに意見交換しました。党東三地区委員会主催のTPP(環太平洋連携協定)反対決起集会(28日、豊橋市)への参加要請を兼ねて行ったもので、八田ひろ子元参院議員と田中邦利町議が同席しました。
羽合組合長は「林業はかなり前から輸入自由化が行われ、すでにTPP参加と同じ状況にあります。大手ハウスメーカーが安い輸入材を大量に仕入れるため、国産材は売れず、組合で出荷しているのは間伐材ばかり。木材価格が今よりも下げられたら、とてもやっていけません」と話します。また、「日本は湿気が多い風土なので外材は腐りやすい。しかし、国産材を使った家は100年、150年と長持ちするところが少なくありません。昔は、南向きの住宅には山の南側で育った木を使うなど、木の特性を生かした工法を採用していたためです」と説明。国や県への要望として、▽補助金制度を利用しやすく改善する▽作業中の事故などに緊急対応できるよう、山に携帯電話中継局を設置する―などをあげました。
河江氏は「日本の森林は国土や環境の保全、水資源の涵(かん)養など国民生活に不可欠な役割をはたしています。木材消費量の8割弱が輸入材という現状を転換し、地域経済と低炭素社会に不可欠な産業として、林業・木材産業を再生させるため党として全力を尽くします」と述べました。
もとむら氏は「究極の自由化であるTPP参加を必ず阻止するとともに、皆さんの要望を国政に反映させるようがんばります。国産材の適切な利用を国に働きかけていきたい」と語りました。
懇談後、一行は同町の津具森林組合も訪れ、職員の案内で現地視察しました。(1月21日)