河村たかし名古屋市長がねらう「敬老パス」制度の改悪に反対する署名宣伝が２日、名古屋市中区の繁華街で繰り広げられました。年金者組合愛知県本部の組合員27人が熱く訴え、30分余で１０８人が署名しました。
同パスは65歳以上の市民が、所得に応じた一定の負担（年間１０００円～５０００円）で、地下鉄や市営バスなどに無料で乗車できる制度です。10月の名古屋版「事業仕分け」で「見直し」の判定が下されたため、市民の間で不安が広がっています。
吉田昂弘（たかひろ）委員長らがマイクを持ち、「利用者の声を聞かず、たった１時間で判定を下す河村市長の手法はおかしい。中部空港第２滑走路建設などの不要不急の大型公共事業にこそ、メスを入れるべきです」と訴えました。
老若を問わず通行人が次々に足をとめて署名しました。瑞穂区の男性（83）「よく外出するので、パスは大変ありがたい。今のまま制度を残してほしい」
女子大生の２人連れは「おじいちゃんもパスを使って、いろんなところに出かけています。パスがあるから元気なんだと思う。制度を悪くしないでほしい」「福祉を削るのは間違っている。河村市長は、高齢者や弱い人たちを大切にしてほしい」と語りました。（12月6日）