ニュース

国保料は引下げを 北医療生協100人でロングラン署名宣伝

 

北医療生活協同組合(名古屋市北区)の職員と組合員は11月26日、午前10時から午後4時までJR大曽根駅前で、国民健康保険料の大幅引き下げなどを求めるロングラン署名宣伝を繰り広げました。

 100人余が交替で参加し、「国保・介護」保険制度の改善を求める市議会請願署名に360人、社会保障の充実を求める国会請願署名に303人が賛同を寄せました。
 マイクをもった荒川祥一理事は「名古屋市の国保料は毎年のように値上げされ、5大政令市で最も高い水準です。保険料を納められず、差し押さえられる人が急増しています。世論の力で、誰でも払える保険料に引き下げさせましょう。野田政権に対しても、消費税の増税と社会保障の改悪に反対する市民の声をつきつけましょう」と訴えました。

 参加者は「高齢者への医療差別・負担増はやめて」と書かれた横断幕をかかげて乗降客らにアピール。つえを止めて訴えを聞いた女性(82)=北区=は「遺族年金が下げられると聞いていますが、その上に消費税が上げられると困ります。皆さんの運動に少しでも力になれるのなら協力したい」と話し署名しました。

 同生協事務局の矢田哲史さんは「資格証明書の交付は北区だけでも、一年間で101件も増えています。払う意思があるのに高額で払えない世帯が大半なのに、行政が悪質な滞納者ときめつけるのは許せません。収納率の改善につながるわけではなく、市民の治療を遅らせ病状を悪化させるだけです。交付はただちにやめるべきです」と話しました。(11月30日)